明るく友人の多かった父は、晩年「歌う」ことを生き甲斐にしていました。歩くことも覚束ない健康状態の中で歌の発表会に出場し、舞台上で生涯最期の歌を披露。渾身の力を込めて熱唱する父の雄姿を、この先決して忘れることはないと思います。
今年の春、旅行先から帰宅した父は体の調子が良くないことを訴え、翌日、医師から進行癌の告知を受けました。その時父は「楽しい人生だったので悔いはありません」と話し、その毅然とした姿に改めて父の心根の強さを知ることができました。3ヵ月後に88歳で亡くなりましたが、告知を受けてすぐに自らの旅立ちに向けた準備を進め、堅苦しくない和やかな葬儀にしたいと、希望する葬儀プランについても具体的に言い残してくれました。
サン・ライフの葬儀の良さは、主人の祖母や両親の葬儀でお世話になった経験からすでに知っていましたが、今回の父の葬儀でもお世辞抜きで素晴らしさを実感しました。見積りを担当してくれた山本さんはとても頼りがいのある人で、葬儀当日もぜひ山本さんに担当して欲しいと、こちらからお願いしました。山本さんは、どんな些細なことでも親身に相談に応じてくれ、父の希望通りの旅立ちにしてくれました。
色とりどりの花々で祭壇をキレイに飾り、若い頃写真関係の仕事に携わっていた父らしく、メモリアルコーナーには父の写真をたくさん展示していただきました。「会葬者の負担が少ない一日葬で、自分が歌っている映像を流しながら笑顔で見送ってほしい」という父の願いを実現させるため、父が自分で編集したDVDの上映を山本さんに相談すると、力強く「大丈夫ですよ」と応じてくれました。舞台上で熱唱する父の元気な姿がスクリーンに映し出されると、式場内は優しかった父らしく、あたたかい空気に包みこまれました。
また、簡単なインタビューをもとに、プロのライターが作成してくれたオリジナル会葬礼状の文章にはとても感激しました。私たちの父に対する感謝の想いと父の人柄が、短い文章でわかりやすくつづられており、会葬された皆さんも感動を覚えた様子でした。主人と一緒に宿泊した式場内の親族控え室は、アメニティも充実していて使いやすく、まるでシティホテルのよう。ゆっくり休むことができ、葬儀での緊張も解きほぐすことができました。
山本さんをはじめとするサン・ライフの皆さんに支えられ、父が希望していた和やかな葬儀を行うことができました。父もきっと満足して旅立ってくれたと思います。本当にありがとうございました。
